次に書く文章は、先日知り合った方の息子さんが、書いたものです。
冊子になったものを頂き、私が読んだのは、震災前でした。
震災が起こった後、私は、彼を思いました。 どんなにか、心を傷めているでしょうか…。
許可を頂けましたので、ブログに書かせて頂きます。
ぜひ、読んでみてください。
そして、考えてみてください。
大人の人に伝えたいこと
僕が住んでいる愛媛県には原子力発電所があります。
去年、ぼくが5年生の時、その原子力発電所に、フランスからMOX燃料が来ました。プルサーマル発電のためです。
プルサーマル発電というのは、広島の原ばくウラン(一般の原子力発電所の燃料)と長崎の原ばくプルトニウム(高速増殖炉の燃料)をいっしょに核分れつさせて、タービンをまわす発電です。ウランもプルトニウムも危険な放射能を持っています。放射線という物は細胞の中の遺伝子をばらばらにしてしまうもので、ガンや白血病の原因となります。広島や長崎には、まだ今も後遺症で苦しんでいる人たちがいます。しかも、日本は世界第三位の火山国です。火山国だということは、地かく変動もよく起こります。もし、地しんが起きたらどうなるでしょう。日本に原子力発電は望ましいのでしょうか?もしなにも起こらなかったとしても、未来に核のゴミとして残ってしまいます。
二酸化炭素を出さないという理由で、原子力発電所がさらに新しく建とうとしています。新しく作ると、きれいな海を埋め立てて、たくさんの命をうばい、住む所をなくします。それに、原子炉を冷ますために、1秒で70tの海水を7度上げて、海に戻すことになります。もうこれ以上ぼくたちの環境をこわすのはやめてください。ぼくたちこどもも、あと何年かすれば、大人になります。ぼくたちの未来に汚れた海や山、空気や水、核のゴミを残さないでください。
地球の体積の99パーセントは1000度以上あります。発電でいえば、この地球のなかの熱を使う、地熱発電がいいとぼくは思っています。
ぼくたちも一緒にやるので、大人の人も、勉強してほしいです。
大人の人にやってほしいのは
・やりはじめたことの責任をとること。
・前のひとのやった無責任を、解決するようにがんばること。
・こわれてしまった自然を、元に戻す努力をすること。
・それから、これ以上自然をこわさないこと、です。
未来にに続く命のために美しい地球を創りましょう。
よろしくおねがいします。
彼は、震災後、『考えないようにしている』と、口を閉ざしているようです。
私たち大人が、守らないといけないもの。
かけがえのない、大切なもの。
ほんと、しっかり、守っていきましょう。